相撲の廻しに挟む「さがり」の正体とは?落ちる理由と奇数の秘密を解明

相撲の廻しに挟む「さがり」の正体とは?落ちる理由と奇数の秘密を解明

相撲の廻しに挟む「さがり」の正体とは?落ちる理由と奇数の秘密を解明について知っておくべき ポイントを分かりやすく解説いたします。

さがりの本数を数えてみると、力士によって多少の違いはあるものの、例外なく「奇数」に統一されています。一般的には17本、19本、21本といった本数が採用されており、偶数のさがりは土俵上に存在しません。

この理由は、古代中国から日本に伝わり神道や日本の年中行事にも深く根付いている「陰陽思想(陰陽道)」にあります。古来より日本文化では、割り切れる「偶数」は別れや不吉を連想させる「陰の数」とされ、割り切れない「奇数」は活気と生命力に満ちた「陽の数(吉数)」と尊ばれてきました。3月3日の桃の節句や5月5日の端午の節句、7月7日の七夕など、おめでたい節目に奇数が重なるのも同じ原理です。

日々土俵で命懸けの勝負に挑む力士たちにとって、縁起担ぎは極めて重要です。「割り切れない=勝負がつかない(簡単に割を食わない)」という意味も重ね合わされ、奇数のさがりを締める伝統が厳格に守られ続けています。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。