【2026年現地取材】高知・カツオの聖地「久礼大正町市場」で味わう本物の鮮度と、100年続く港町の熱気

【2026年現地取材】高知・カツオの聖地「久礼大正町市場」で味わう本物の鮮度と、100年続く港町の熱気

今注目を集めている 【2026年現地取材】高知・カツオの聖地「久礼大正町市場」で味わう本物の鮮度と、100年続く港町の熱気について、詳しいまとめを分かりやすく掲載しています。

久礼の食文化を語る上で、カツオの存在を外すことはできない。ここで取引されるカツオの多くは、傷がつきにくい伝統の「土佐の一本釣り」で仕留められたものだ。網で一網打尽にする漁法と違い、一尾一尾を丁寧に釣り上げるため、魚体に余計なストレスがかからず身が締まっている。水揚げから市場の店頭に並ぶまでの時間は、驚くほど短く、文字通り「さっきまで海を泳いでいた」ような状態の魚が手に入る。

市場内の「田中鮮魚店」をはじめとする名物店では、注文を受けてからカツオを一節まるごと豪快に藁で炙る。バチバチと音を立てて上がる数メートルの炎。一瞬で表面を高温で焼き固めることで、濃厚な旨味と脂を内側に閉じ込める。出来上がったタタキを厚切りに切り分け、粗塩と生ニンニクのスライスを添えて口へ運ぶ。香ばしい皮目と、ねっとりとした赤身の濃密な味わい。一度これを体験すると、都市部で食べるカツオの概念が覆される。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。