「スマホがウイルスに感染しています」「今すぐ最適化して高速化」——ウェブ閲覧中やアプリ操作時に、突如として画面いっぱいに派手な警告が表示された経験を持つ人は多いはずです。これらはユーザーの不安を煽って特定のクリーナーアプリをインストールさせようとするフェイクアラート(スケアウェア)の手口です。
こうした誘導から導入される無料クリーンアプリの実態を調査すると、端末を高速化するどころか、以下のような重大なリスクを抱えているケースが確認されています。
第一に、執拗な全画面広告や通知スパムの表示です。アプリを閉じている状態でもロック画面やホーム画面に強制的に広告を割り込ませ、スマホの動作をさらに重くするアドウェアとして機能します。
第二に、過剰な権限要求による個人情報の収集です。単なるファイル削除ツールであるにもかかわらず、連絡先や位置情報、通話履歴へのアクセス権限を要求し、それらを海外の追跡サーバーへ送信する事例がセキュリティ機関から繰り返し報告されています。ストアの評価が極端に高い場合でも、サクラレビューで偽装されているケースがあるため、提供元が不明瞭なアプリには警戒を怠ってはなりません。