老健を利用した家族の手記や現場スタッフの証言を検証すると、評価が大きく分かれるポイントが浮き彫りになります。
生の声から見えた「満足度の高いポイント」
- 劇的な身体機能の改善:「脳梗塞で寝たきり状態だった父が、毎日20〜40分の個別リハビリを重ねて歩行器でトイレに行けるまで回復した」(70代・長男の手記より)
- 医療管理の安心感:「インスリン注射や胃ろうの管理、軽微な発熱にも常駐医師がすぐに対応してくれたため、病院再入院を避けられた」(60代・娘の証言)
- 介護者の休息(レスパイト):「数ヶ月間施設に預けられたことで、限界寸前だった家族全員の心身の疲労が劇的に回復した」
現場観察で見えた「不満・トラブルの原因」
- リハビリ頻度の期待ギャップ:「病院の回復期リハビリ病棟のように1日2〜3時間みっちり行われると勘違いしており、1日20〜30分のリハビリに物足りなさを感じた」
- 退所プレッシャーへの焦燥:「入所後わずか2ヶ月で支援相談員から『次の行き先をそろそろ具体化しましょう』と催促され、パニックになった」
老健は医療機関ではなく、あくまで「生活行為を営むためのリハビリ」を行う施設です。この目的の差異を家族が事前に理解しているかどうかが、満足度を左右する決定的な分岐点となります。