展望台を満喫した後は、ぜひ地上に降りて香美町の豊かな食文化に触れてほしい。日本海の荒波に育まれた冬の松葉ガニや春先の香住ガニ(紅ズワイガニ)は、漁港が近いこの地域ならではの鮮度を誇る。駅下にある直売所や海沿いの食事処で供される海鮮丼は、潮風を浴びて空腹になった身体に染み渡る美味さだ。
旅の締めくくりには、夕暮れ時の列車に乗ることを強くお勧めしたい。西の空が茜色から深い藍色へと移ろうマジックアワー、車窓から一瞬だけ見下ろす集落の灯りと海景は、どんな展望写真よりも叙情的に記憶へ焼き付く。鉄橋が紡いできた百年の時間に思いを馳せながら揺られる列車の旅は、慌ただしい日常を忘れさせる確かな余韻を残してくれるはずだ。 (出典: 余部 鉄橋 空 の 駅(Yahoo!ニュース))
詳細を見る