東京・湯島に本店を構える老舗「鳥つね」から暖簾分けし、1992年に創業した「鳥つね自然洞」。店主がこだわり抜くのは、全国から選び抜いた銘柄鶏と卵、そして秒単位でコントロールされる火入れの職人技です。
親子丼の主役となる鶏肉には、秋田県産の比内地鶏や愛知県産の名古屋コーチンを使用。しっかりとした筋肉質の弾力と、噛むほどに溢れ出す濃密な脂の甘みが特徴です。これに合わせる卵は、兵庫県などの契約農家から仕入れる特選卵を贅沢に1杯あたり3個使用。黄身のコクと白身の透明感を損なわないよう、割り下とともに絶妙な半熟状態でご飯の上に滑り込ませます。
ミシュランガイドのビブグルマン獲得をはじめ、グルメ専門誌やテレビ特番で「親子丼の最高峰」と称される理由は、単なる高級食材の組み合わせではありません。出汁の配合、鍋を振る角度、余熱計算に至るまで徹底された調理哲学が、丼のなかに完璧な調和を生み出している点にあります。