中心静脈圧(Cvp)の基準値と異常原因|看護師が知るべき測定の全知識

中心静脈圧(Cvp)の基準値と異常原因|看護師が知るべき測定の全知識

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CVPの変動要因を正しく理解するには、「心臓へ入る血液量(静脈還流)」と「心臓が送り出す力(心機能)」、さらに「胸腔内圧」の3要素に分解して病態を捉える必要があります。

1. 中心静脈圧の上昇原因(CVP高値)

CVPが上昇する背景には、心臓の送り出し障害または胸腔内圧の上昇、そして絶対的な容量過負荷が存在します。

  • 右心機能不全・うっ血性心不全:心筋梗塞や心筋症により右心室の収縮・拡張力が落ちると、血液が右心房から前へ進めずうっ滞します。
  • 閉塞性病態:心膜腔に液体が貯留する心タンポナーデ、肺動脈が血栓で閉塞する急性肺血栓塞栓症、緊張性気胸などでは、物理的な圧迫によってCVPが急激に跳ね上がります。
  • 過剰な輸液投与:急速輸液や心不全患者への負荷過多により、体循環内の血液容量が受容限界を超えた場合に上昇します。
  • 人工呼吸器管理(陽圧換気・PEEP):胸腔内圧が外因性に上昇することで大静脈系が圧迫され、見かけ上のCVP測定値が高く算出されます。

2. 中心静脈圧の低下原因(CVP低値)

CVPが低下する主たるメカニズムは、全身の有効循環血流量の絶対的不足または末梢血管の異常拡張です。

  • 重度脱水・出血性ショック:大量出血、嘔吐・下痢、多尿、熱傷によるサードスペースへの水分移行などで静脈還流量が著明に減少します。
  • 分布異常性ショック:敗血症性ショックやアナフィラキシーショックでは、炎症性サイトカインやヒスタミンの作用で末梢血管が極度に拡張し、相対的な循環血流不足からCVPが低下します。
  • 血管拡張薬の投与:ニトログリセリンなどの静脈拡張薬を使用すると、静脈容量血管に血液がプールされ、一時的にCVPが下がります。
松本 悠斗
著者

松本 悠斗

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。