大学院の募集要項や組織図を見ていると、「大学院修士課程」と「博士前期課程」という2つの言葉が混在していることに気づくでしょう。この2つは制度上の組織構造が異なるだけで、修了時に授与される学位はどちらも同じ「修士」です。
日本の大学院設置基準では、大学院の教育課程は主に以下の2つのパターンで設計されています。
1. 修士課程(独立型):
修士号の取得を目的として設置された2年間の課程です。修了後に就職することを主たる前提とする学生が多く在籍します。
2. 区分制博士課程(博士前期課程・博士後期課程):
5年間の博士課程を「前期2年」と「後期3年」に区分したものです。この博士前期課程(2年間)を修了した段階で、修士課程修了と同等の要件を満たせば修士の学位が授与されます。将来的に博士号の取得を目指す研究者志望者が多い傾向にありますが、前期課程修了のタイミングで一般企業へ就職する道も広く選ばれています。
いずれの課程であっても、一般的な修士論文提出要件(2年以上の在学、所定の30単位以上の修得、研究指導の履修、修士論文または特定課題の研究成果に対する審査・試験の合格)を満たすことで、正式に学位が授与されます。