青柳晃洋というプロ野球選手を語る上で、卓越した技術と同じくらい愛されたのがその比類なきキャラクターです。先発予定日に雨天中止が異常な高確率で重なることから定着した「雨柳さん」というニックネームは、単なるファンの悪ふざけを超え、阪神球団公式が「雨柳さんタオル」や「雨柳さんポンチョ」をオフィシャルグッズとして商品化する社会現象にまで発展しました。
グラウンドで見せる鬼気迫る闘志とは裏腹に、自身の薄毛や雨男ぶりをメディアの前でユーモラスに自己開示する器の大きさは、掲示板サイトの「なんJ」やX(旧Twitter)などのネットコミュニティでも熱烈な支持を集めました。通常、成績が振るわない時期には手厳しい批判に晒されがちなネット空間において、青柳晃洋に対するなんJやSNSの論調は常に一定のリスペクトと温かさに満ちていました。
公私にわたる安定感の背景には、家庭環境の充実もあります。青柳晃洋の結婚発表時、メディアに対して家族への深い感謝とプロアスリートとしての責任感を真摯に語った姿は印象的でした。派手な夜の街の噂とは無縁で、オフシーズンも母校の帝京大学で後輩たちと黙々と自主トレを重ねる愚直な生き様が、ファンの心をつかんで離さない最大の理由と言えます。