水切りを行うと、400gのヨーグルトから約200mlもの透明がかった黄色い液体が残ります。「ただの酸っぱい絞り汁」と誤解してシンクへ流してしまう人が後を絶ちませんが、これは栄養学的にも料理の効率化の面でも極めて大きな損失です。
このホエー(乳清)には、筋肉の修復や代謝を助ける高純度な水溶性ホエイプロテイン、骨の形成に欠かせないカルシウム、肌の粘膜を整えるビタミンB群、さらには整腸作用を持つ乳酸がぎっしり凝縮されています。油分を含まないため極めて低カロリーでありながら、機能性成分の宝庫なのです。
編集部が推奨する、手軽で効果絶大な残ったホエー活用レシピは以下の3点です。
- ホエー仕込みの極上ツヤふっくら炊飯:お米2合を研いだ後、通常の水加減から大さじ3〜4杯分の水を減らし、代わりに同量のホエーを加えて通常炊飯します。乳酸の働きによって米のデンプン分解が進み、古米であっても新米のようにふっくらと甘みとツヤが引き立ちます。酸味は加熱によって完全に消えるため、毎日の主食作りに最適です。
- 鶏むね肉のホエー漬け込みソテー:パサつきがちな鶏むね肉や豚ヒレ肉をフォークで数カ所刺し、ホエー50mlと塩小さじ1/2を揉み込んで30分置きます。ホエーの弱酸性(pH4.5前後)が肉の筋線維を適度に緩め、水分を抱え込ませるため、加熱してもパサつかず驚くほどジューシーに仕上がります。
- 自家製高機能ラッシー:グラスにホエー150ml、牛乳(または豆乳)50ml、オリゴ糖または蜂蜜大さじ1を注いでマドラーで混ぜるだけです。爽快な酸味とまろやかなコクが同居し、市販の清涼飲料水とは一線を画す本格的な整腸ドリンクが数秒で作れます。