中土佐町でカツオを味わう上で知っておくべき決定的な要素が鰹の旬の時期です。カツオは年に2回大きな旬を迎え、季節によって肉質と脂の乗りが劇的に変化します。
春から初夏(4月〜6月頃)にかけて黒潮に乗って北上する「初鰹(はつがつお)」は、脂が少なく引き締まった赤身が特徴です。爽やかな酸味と澄んだ血合いの香りが楽しめ、藁焼きのタタキに塩とワサビを添えてシンプルに食べるスタイルが絶品とされます。
一方、秋(9月〜11月頃)に親潮海域から南下してくる「戻り鰹(もどりがつお)」は、全身に霜降り状の脂をたっぷりと蓄えています。「トロ鰹」とも呼ばれるこの時期のカツオは、濃厚な甘みととろけるような舌触りを持ち、パンチの効いたニンニクスライスや濃厚なタレとの相性が抜群です。訪れる季節に応じた味の個性を意識することで、久礼の食体験は格段に深まります。