Q1:アイコスは紙巻きタバコより肺がんになりにくいと断言できますか?
A1:断言はできません。タバコ特異的ニトロソアミンなどの発がん性物質の含有量は低減されていますが、ゼロではありません。また、加熱式タバコが世界的に普及してからまだ約10年程度しか経過しておらず、肺がんの発生(曝露から発症まで20〜30年を要する)に関する長期的な疫学研究の結果が出るのは2030年代以降となります。現段階で安全性を保証する科学的根拠はありません。
Q2:アイコス イルマに変えれば、旧型アイコスよりも有害物質は減りますか?
A2:劇的な低減は期待できません。イルマは内部のブレードを廃止し誘電加熱にしたことで、ブレード周辺の焦げ付きカスによる雑味や異常燃焼のリスクは減りましたが、使用しているタバコ葉の量や加熱温度(約300〜350度)自体は旧型とほぼ同等です。主要な有害成分の発生プロファイルに根本的な差異はないと考えるのが妥当です。
Q3:換気扇の下やベランダで吸っていれば、家族への受動喫煙は完全に防げますか?
A3:完全に防ぐことは不可能です。換気扇を使用しても排気効率には限界があり、室内にエアロゾルの一部が逆流・滞留します。また、喫煙者の呼気からは喫煙終了後も数分間にわたって超微小粒子やニコチンが排出され続けるため、吸い終わってすぐに家族と接触すれば受動喫煙が生じます。ベランダ喫煙の場合も、隣家へのエアロゾル流入による近隣トラブルが多発しています。
Q4:一度吸ったヒートスティックをもう一度加熱する「二度吸い」は本当に危険ですか?
A4:非常に危険です。再加熱されたタバコ葉は乾燥と炭化が進んでいるため、一酸化炭素や有害なアルデヒド類の発生量が初回吸引時よりも増加することが指摘されています。喉や気管支の強い痛みの原因になるだけでなく、機器の過熱による故障や予期せぬ化学変化を引き起こすため、絶対に避けるべきです。