事件の波紋が広がる中、最も近くで彼を支え続けたのが妻であり元女優の志穂美悦子だった。日本初の本格派アクション女優として東映の映画作品などで一世を風靡した彼女は、結婚を機に芸能界を引退し家庭を守っていた。事件発覚後、連日自宅を取り囲む報道陣に対して静かながらも毅然とした態度を貫き、夫を支え抜く覚悟を示した。
処分決定後、長渕は人目を避けるように静養生活へと入った。志穂美悦子は夫の心身の回復を最優先に考え、食事面から精神的なケアに至るまで徹底的に寄り添った。この孤独なリハビリ期間中、長渕は再びアコースティックギターを手に取り、自己と向き合う曲作りを再開する。妻の深い献身と支えがなければ、彼が再びステージに立つ日ははるかに遠のいていたに違いない。