シドの楽曲制作において、メンバー個々の卓越した作家性が遺憾なく発揮されたのが本作です。シド マオ 作詞 レイン 理由の根底には、原作『鋼の錬金術師』に対する純粋なリスペクトと、アニメ第1期OPを担当した『嘘』の成功に甘んじないという強いプロ意識がありました。
当時の制作ドキュメントやメディアの取材によると、マオは物語の最終決戦へと向かうキャラクターたちの心情に極限まで寄り添い、単なるアニメのタイアップソングにとどまらない「人間の普遍的な別れと希望」を落とし込むことに心血を注いだと明かされています。言葉の一つひとつに宿る湿度と体温は、彼ならではの抒情詩的な表現力の真骨頂です。
一方、シド レイン 作曲 ゆうやによるメロディワークは、哀愁を帯びた歌謡テイストと疾走感あふれるロックサウンドを見事に融合させています。ゆうやが提示したドラマティックな骨組みに対し、Shinjiの繊細なギターアルペジオと明希のうねるベースラインが重なることで、雨粒がアスファルトを叩き、やがて光が差し込むような情景のグラデーションが見事に音像化されました。