遺伝的な要因も無視できません。ゲノム解析技術の普及により、アレルギーを発症しにくい人々に共通する遺伝子領域(HLA型など)が特定されつつあります。これにより、花粉のタンパク質をキャッチした際の初期反応の段階で、すでに差がついていることが明らかになりました。
発症しやすい人は、花粉を「排除すべき敵」として認識するシグナルが強く伝達されます。一方で、発症しない人の遺伝的特徴は、そのシグナルを打ち消す「ブレーキ遺伝子」の働きが活発である点にあります。このブレーキの有無が、どれだけ花粉を浴びても平気な体質を維持できるかどうかの分かれ道となっています。