90年代から2000年代にかけて、テレビ朝日系列で放送された『ビートたけしのTVタックル』の年末超常現象スペシャルは、高視聴率を叩き出すお化け企画だった。その中心で番組を盛り上げたのが、オカルト批判の頭脳として君臨した彼と、『月刊MU』の元編集長として知られる韮澤潤一郎氏との熾烈な口論である。
「韮澤さん、それはただのゴミだ!」「いや大槻教授、これは宇宙人の母船です!」——絶妙な掛け合いは視聴者を魅了した。しかし、単なるエンターテインメントの枠に収まらない迫力がそこにはあった。マスメディアが無批判に怪奇現象を垂れ流す風潮に対し、科学界の立場から「検証不可能なものを事実として広める危険性」を厳しく問い正す姿勢を貫いたからだ。スタジオの笑い声の裏で、彼は常にメディアのリテラシーと戦っていた。