読者の間で大きな議論を呼んだのが、黄猿の裏切り理由や「黄猿はどっちの味方なのか」という疑問です。作中では、五老星ジェイガルシア・サターン聖の冷酷な指示に従いながらも、要所で不自然とも取れる挙動が散見されました。ルフィに食料を与えた黒幕ではないかという考察や、ボニーたちを見逃そうとする細やかな配慮など、彼の行動には矛盾が付きまとっていました。
しかし、最終的に黄猿はベガパンクに致命的な一撃を放ち、海軍大将としての任務を完遂します。これは世界政府への忠誠というよりも、「自らを社畜(組織の歯車)と定義することでしか精神の均衡を保てなかった」限界の現れでした。戦闘終了後、通信で状況を責め立てる元帥サカズキに対し、涙を流しながら「てめェこそ…!! 来て見やがれバカ野郎がァ!!!」と激昂した一幕は、彼の心情と葛藤が完全に決壊した決定的瞬間として読者の胸を打ちました。