「たけや〜さおだけ」はなぜ潰れない?2本千円の罠とぼったくりの真相

「たけや〜さおだけ」はなぜ潰れない?2本千円の罠とぼったくりの真相

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「あんなに売れそうにない竿竹屋が、なぜ潰れずに営業を続けられるのか?」という長年の疑問に明快な答えを提示したのが、公認会計士の山田真哉氏が執筆したミリオンセラー新書『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学』でした。

同書が解説したさおだけ屋の儲かる仕組みには、主に以下の4つの合理的な理由があります。

第一に「店舗の副業」という点です。竿竹を売る事業者の多くは、本業として地域に根ざした金物屋や建築資材店、ガラスサッシ店などを営んでいます。本業の配送業務の合間や、配達ルートのついでに軽トラックを走らせているため、移動販売単体で大きな利益を出す必要がありません。

第二に「圧倒的な固定費の低さ」です。店舗を構える必要がなく、在庫となる竹竿は腐ることも流行遅れになることもありません。人件費も店主自らが兼ねるため、売れなくても日々の維持費がほとんどかからない構造になっています。

第三に「高付加価値商品へのアップセル」です。「2本で千円」の竹竿を買いに出てきた客に対し、「竹は数年で腐るから、一生モノの高級ステンレス竿やアルミ竿のほうが長持ちする」と高額商品を提案し、客単価を一気に跳ね上げます。

第四に「ニーズのある場所へ直接届ける機動性」です。物干し竿のような長尺物は、一般の乗用車で持ち帰るのが困難です。自宅の前まで運んでくれる利便性そのものが、ホームセンターに対抗できる最大の価値になっていました。

中島 亮太
著者

中島 亮太

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。