常に順風満帆に見えた大道家を、突然の悲劇が襲ったのは2023年春のことでした。温厚な人柄で息子と妻を静かに支え続けてきた父・春男さんが、74歳で急逝したのです。
長年連れ添った最愛の夫を失ったマルガリータさんの悲しみは計り知れず、御嶽海関にとっても相撲人生最大の試練となりました。しかし、失意のどん底にあっても、母子は手を取り合って前を向きました。
「お父さんはずっと天国から見守ってくれている」。そう励まし合いながら、御嶽海関は亡き父へ白星を届けるために土俵へ上がり、マルガリータさんもまた、夫の遺志を継ぐかのように以前と変わらぬ熱量で本場所の応援席へと足を運び続けました。悲劇を乗り越えたことで、親子の絆はより一層強固なものとなりました。