ネット掲示板やSNSでは、他人のLINEを見る方法として「スマホ監視アプリ」や「クローンアプリ」の存在が頻繁に語られます。結論から言えば、相手の同意なく遠隔からLINEのメッセージを安全かつ秘密裏に監視する方法は、現代のモバイルOS(iOS/Android)およびLINEのセキュリティ環境下では成立しません。
かつて話題となったいわゆるLINE クローンアプリの実態を調査すると、同一アカウントを複数端末で複製する行為はLINEヤフー社によって厳しく制限されており、現在は1つのスマートフォンにつき1アカウントの原則が徹底されています。裏技的に紹介される「バックアップ復元による複製」も、引き継ぎ認証の段階で元の端末に通知が飛び、即座に利用不可となるため実用性は皆無です。
また、「LINE 監視アプリ 無料」などと称して配布されているツールの正体は、ペアレンタルコントロール(子供の見守り)用アプリの悪用か、最悪の場合は端末内の個人情報を抜き取るスパイウェアです。見守りアプリであっても対象端末に手動でインストールし、各種アクセス権限を許可しなければ動作しません。さらに近年のOSは、バックグラウンドでの不審な監視動作を検知してユーザーに警告を発するため、秘密裏に監視を続けることは不可能です。