現場のイラスト教室やオンライン講座の受講生データを観察すると、大半の受講生がつまずく箇所には明確な共通点があります。Twitter(現X)や質問掲示板でも「全身を描こうとすると足の長さがバラバラになる」「顔を描くと馬ではなくカバに見えてしまう」という声が頻繁に寄せられています。
こうした声の背景を検証すると、「細部から描き始めていること」が最大の失敗要因となっています。目の位置や鼻の穴、たてがみの毛並みといったディテールに最初からこだわってしまうと、全体のプロポーションが歪んだ際に修正が効かなくなります。
プロのイラストレーターが推奨する鉄則は、全体の「外枠」を薄い線で捉えてから細部を埋めていくトップダウン方式です。実際、初心者に「まず棒人間のような簡略骨格を描いてから肉付けする」という手順を実践してもらったところ、作画崩壊を起こす確率が大幅に低下したという指導実績も報告されています。