ここ数年、ミュージシャンやコメディアン、若手俳優に至るまで、自らの精神的な不調や睡眠障害を包み隠さず発信するケースが増加した。「過去に強い抗不安薬を使っていた」「薬がないとステージに立てない時期があった」といった吐露は、かつての「メンタル不調=芸能生命の終わり」という暗黙のタブーを壊しつつある。
彼らが自らの体験をオープンにする理由は、決して同情を買うためではない。同じようにパニック障害や不眠に悩むファンに向けて、「一人で痛みを抱え込まないでほしい」というメッセージを届けるためだ。隠蔽から共有へ。表舞台に立つ者たちの意識は、確実に変化の兆しを見せている。