長年続く巨大シリーズだけに、ネット上では主題歌にまつわるさまざまな噂や誤解も散見されます。報道データや公式資料をもとに、よくある盲点を検証します。
誤解1:「初期はビーイング系しか担当できなかった?」
第1作の杏子(オフィスオーガスタ所属)を除き、第2作から第15作までビーイング所属のアーティストが連続で担当したのは事実です。しかしこれは「排他的な縛り」というよりも、当時のアニメ製作委員会とビーイングが築いた「作品と楽曲の世界観を統一し、ブランドを確立する」という戦略的アライアンスの成功によるものです。第16作以降、レコード会社の垣根を越えて楽曲を公募・選定する体制へとスムーズに移行したことからも、常に作品のクオリティを最優先に判断されていることが分かります。
誤解2:「映画主題歌はテレビアニメのオープニング・エンディングと同じ扱いで作られている?」
テレビシリーズの主題歌は通常1分30秒の尺に合わせて制作・編集されますが、劇場版主題歌は「映画のエンドロール全体(3分〜5分程度)」をドラマとして成立させるために完全書き下ろし、または特別なアレンジが施されます。暗転した映画館でスタッフロールとともに流れる際の音響設計まで計算されており、映画館のサラウンド環境で最大のカタルシスを得られるようマスタリングされている点がテレビ版との決定的な違いです。