料理SNSや質問サイト等で散見される「鯖がパサついてしまった」「ご飯がポロポロと崩れた」という失敗談を検証すると、共通する調理上の誤解が浮き彫りになります。最も多い誤りは、焼きたての熱々の鯖をご飯に乗せてしまう点です。鯖の熱で酢飯の酢が揮発し、米がふやけて粘りが出てしまうため、鯖は必ず「触れる程度のぬるさ(約40度以下)」まで粗熱を取ってから合わせる必要があります。
また、包丁で切り分ける際の力加減も仕上がりを左右します。ラップを巻いたままの状態で、刃先を濡れ布巾で一回ごとに湿らせながら、押し切るのではなく刃渡り全体を使って手前に引くようにスライスするのが、断面を鏡面のように美しく見せるプロの鉄則です。