日本プロ野球名球会が定める基本ルールは、ファンの間でも広く知られています。しかし、日本プロ野球名球会会則を精査すると、単なる数字の積み上げだけではない細かな規定が存在します。まずは現行の基本資格を整理しておきましょう。
設立当初の「昭和生まれ」という縛りはすでに撤廃され、現在は出身リーグや時代を問わず、以下の条件を満たした選手に資格が与えられます。
【バッター条件(野手)】
NPB(日本プロ野球)または日米通算で「通算2000本安打以上」を達成すること。
【ピッチャー条件(投手)】
NPBまたは日米通算で「通算200勝以上」または「通算250セーブ以上」を達成すること。
ここで極めて重要なのが「日米通算記録の扱い」です。2003年12月の規約改定以前は、MLBでの実績は一切加算されませんでした。しかし、野茂英雄氏やイチロー氏、松井秀喜氏らの渡米ラッシュを受け、会則を変更。「日本プロ野球でプロ生活をスタートさせた選手」に限り、MLB移籍後の安打数・勝利数・セーブ数も通算成績として公認される運びとなりました。
この改定がなければ、イチロー氏の4367安打(日米合算)や松井秀喜氏の2648安打、黒田博樹氏の日米通算203勝といった偉業も、名球会の歴史からこぼれ落ちていたことになります。