身につけるの漢字はどっち?着けると付けるの使い分けと公用文ルールの背景について、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。
日常会話やビジネスシーンで頻出する具体的な用例をもとに、文脈ごとの使い分けと公用基準を一覧表にまとめました。校閲現場で用いられる判断指標と照らし合わせながら確認してください。
対象の分類推奨漢字表記代表的な例文・用例編集部の見解・選択のポイント衣服・被服身に着ける「上質なスーツを身に着けて式典に臨む」身体を覆う布地全般は「着」の一文字で直感的に合致する。アクセサリー・装身具身に着ける「祖母の形見である指輪を肌身離さず身に着ける」装飾品・携行品は「着脱」が可能な物理対象であるため「着」が自然。知識・学力・教養身に付ける「実践的なマーケティングの知識を身に付ける」精神活動によって自己の一部化を果たすため「付」が論理的整合性を持つ。技能・専門技術身に付ける「研修を通じて高度なプログラミング技術を身に付ける」自己PRの頻出表現。「着ける」と書くと校正で誤記判定を受ける確率が高い。習慣・マナー・所作身に付ける「社会人としてのビジネスマナーを身に付ける」無形の行動規範を身体化させるニュアンスから「付ける」が定着。香水・香り・薬品着ける/つける「お気に入りのフレグランスを身につける」「身に纏う(まとう)」なら着ける、「塗布する」なら付けるとも取れるため平仮名が無難。