過呼吸に対処でキスは危険?漫画の真相と医学的に正しい応急処置

過呼吸に対処でキスは危険?漫画の真相と医学的に正しい応急処置

過呼吸に対処でキスは危険?漫画の真相と医学的に正しい応急処置についての真相を徹底解説します。

Q1:キスをして相手に二酸化炭素を分けてあげることは医学的に可能ですか?
A1:医学的に全く成り立ちません。人間が吐き出す呼気には約16%の酸素と約4%の二酸化炭素が含まれていますが、密着したキスで吸気と呼気のリズムが一致しない相手へ的確にガスを送り込むことは不可能です。それどころか、過呼吸を起こしている激しい息遣いを口で塞ぐことになり、気道閉塞による窒息や嘔吐物の誤嚥を引き起こす極めて危険な行為です。

Q2:漫画で過呼吸にキスするシーンが多いのはなぜですか?元ネタはあるのですか?
A2:昭和から平成にかけて少女漫画などで「意表を突いてパニックを止める」「唇を塞いで呼吸を乱暴に落ち着かせる」という演出が恋愛描写の劇的装置として定着したためです。かつて広く信じられていたペーパーバッグ法の理屈(二酸化炭素の再吸入)が「口移し」というロマンチックなイメージと混同された側面もありますが、あくまでストーリーを盛り上げるための完全なフィクションです。

Q3:過呼吸になった人を落ち着かせるために、周りが一番最初にするべき声かけは何ですか?
A3:まずは「過呼吸で死ぬことは絶対にありません。大丈夫ですよ」と強い安心感を与えることです。その上で、「吸おうとしなくていいので、ろうそくの火を消すように、口から細く長ーく息を吐き出しましょう」と、吐く動作に意識を向けさせる声かけを行ってください。救護者が横でゆっくり息を吐く手本を見せると効果的です。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。