嵐が活動休止に至った経緯を振り返ると、そこにはビジネスの都合ではなく、メンバー同士の深い人間関係と誠実さが存在していました。発端は2017年6月中旬、大野智がメンバー4人を集めて打ち明けた「2020年をもって自分の嵐としての活動を終えたい」「一度何事にも縛られず、自由な生活がしてみたい」という告白です。
当時の会見で櫻井翔が「1人がやりたくないと言っていることを続けさせることも、誰か1人を欠いて4人で続けることも嵐ではない」と語った通り、彼らは「誰か1人でも欠けたら嵐ではない」という鉄の結束を守り抜きました。約1年半にわたる幾度もの話し合いを経て、解散ではなく「活動休止」という着地点を選んだのです。
そして休止から数年を経て設立された「株式会社嵐」は、グループの未来を外部の都合で決められるのではなく、5人の意思でコントロールするための防壁としての役割を果たしています。大野智の名前が取締役として並んでいる事実は、彼がグループとの縁を断ち切ったわけではないことを証明していますが、同時に「大野本人が心からステージに立ちたいと思わない限り、絶対に動かない」という5人の約束が今なお固く守られている証左でもあります。