しかし、栄光の時間は長く続かなかった。2010年代初頭、週刊誌による個人生活の暴露報道を発端として所属事務所との契約が解除され、彼女は音楽界から完全に身を引くことになる。当時のインターネット掲示板やゴシップ誌は、刺激的な見出しで彼女の失脚を書き立てた。
アーティストの個人的な私生活と作品価値をどう切り離すか。この問いは当時、議論されることなくゴシップの消費の中に埋もれていった。だが、メディアの狂騒が去った後も、彼女の歌だけは風化することなく残り続けた。ゴシップの残骸を削ぎ落としたとき、そこに純粋な芸術性だけが取り残されたのは皮肉な事実である。