胸が外側に離れてしまう背景には、複合的な要因が絡み合っている。最大の原因として挙げられるのが、大胸筋のコリと衰え、そして姿勢の歪みだ。長時間のデスクワークやスマートフォン操作によって前かがみの姿勢が続くと、胸骨まわりの筋肉が固まり、バスト全体が外側へと引っ張られてしまう。かつてNHK『ためしてガッテン』でも、姿勢と大胸筋の緊張がバストの位置にいかに甚大な影響を及ぼすかが詳しく検証され、大きな反響を呼んだ。
もう一つの要因が、サイズや形状の合わないブラジャーを着用し続けることだ。日常の激しい動きや寝返りによってバストは絶えず揺さぶられている。適切なホールド感がない状態では、脂肪が本来あるべき中央のバストカップから脇へ逃げてしまう。これを長期間放置すると、脂肪細胞の定着が進み、元の位置に戻すのが非常に困難な「削げ乳」や「脇肉化」を引き起こすリスクが高まるのだ。