航空プラザの展示は、2階建ての本館展示室と、巨大な飛行機格納庫のような大型展示場に大別されます。航空ファンはもちろん、普段飛行機に馴染みのない大人でも圧倒される見どころが凝縮されています。
大型展示場の中央で圧倒的な存在感を放っているのが、かつて航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」で実際に空を駆け巡った戦後初の国産超音速高等練習機「T-2(59-5107号機)」の実機展示です。青と白の美しいカラーリングを施された流線型の機体を間近で見上げ、コックピットのキャノピー越しに計器類を観察できる体験は、全国の航空博物館のなかでも極めて貴重な体験価値を提供しています。このほかにも、対潜哨戒ヘリコプターや小型固定翼機など、実際に稼働していた10機以上の実機が展示されています。
体験面で白眉と言えるのが、本物の航空機操縦感覚を味わえるフライトシミュレーター群です。なかでも全日空(ANA)でパイロットの育成に実際に使用されていた「YS-11型旅客機シミュレーター」は、実機のコックピットをそのまま移設した超本格仕様です。揺れや傾きを再現するモーション装置を備えており、操縦桿を握れば元プロパイロットさながらの臨場感に包まれます。
シミュレーターの体験には数百円程度の低廉な実費(1回200円〜500円程度)が必要となる場合がありますが、それでも民間のフライトシミュレーター体験施設が10分数千円を要することと比較すれば、破格のコストパフォーマンスと言えます。操縦席に座る子どもの真剣な眼差しと、隣で見守る親が思わず熱中してしまう光景が日常的に見られます。