プロ野球史に残る名勝負となった阪神対オリックスの関西ダービー。関西勢同士の日本シリーズ激突は、1964年の南海対阪神以来、実に59年ぶりという歴史的マッチアップでした。両球団の本拠地を阪神電車が結ぶことから「なんば線シリーズ」とも呼ばれ、関西圏のみならず全国の野球ファンを釘付けにしました。
阪神タイガースの日本シリーズ経緯を時系列で辿ると、まさに一進一退の息詰まる攻防戦が続きました。初戦で快勝を収めたものの、パ・リーグ3連覇を誇るオリックス・バファローズも山本由伸投手や宮城大弥投手を擁し、王者の意地を見せつけます。互いにホームとビジターを奪い合い、舞台は緊迫の最終第7戦(京セラドーム大阪)へと持ち越されました。
第7戦の均衡を破ったのは、シェルドン・ノイジー選手が放った値千金の先制3ラン本塁打でした。シーズン中は打撃不振に苦しみながらも、指揮官が信じて使い続けた助っ人外国人の一撃がチームを狂喜乱舞させます。最後はリリーフ陣がオリックス打線を封じ込め、歓喜の胴上げの瞬間を迎えたのです。激突した両監督のハイレベルな心理戦、一球たりとも気の抜けない配球論争は、今なお語り草となっています。