発達検査の種類は多岐にわたり、目的によって使い分けられます。代表的な検査との違いを整理しておきましょう。
・新版K式発達検査との違い
新版K式は、検査者が子どもと対面し、積み木やミニカー、絵カードなどの課題を行わせることで「姿勢・運動」「認知・適応」「言語・社会」の3領域を直接測定します。子どもの実際の動作や反応をその場で観察できる反面、検査当日の体調や機嫌に結果が左右される場合があります。一方、S-M検査は普段の様子を知る保護者からの聞き取りのため、日頃の安定した姿を評価しやすいのが強みです。
・WISC(ウィスク)知能検査との違い
5歳〜16歳頃を対象とするWISC-IVやWISC-Vは、認知機能(言語理解、視空間、流動性推理、ワーキングメモリ、処理速度)を測る知能検査です。WISCで分かるのは「頭の中の得意・不得意な処理様式(ポテンシャル)」であり、実生活でそれが行動として発揮されているかまでは測れません。
発達障害のある子どもでは、「WISCで測るIQは高いのに、S-Mで測る生活適応力(SQ)が大きく乖離して低い」というケースが頻繁に見られます。両者を併用することで、「知的能力はあるのに、なぜ日常生活で困りごとが生じるのか」の理由を正確に紐解くことができます。