インターネット上の掲示板やSNSでは、昔からガリガリ君 当たり棒 見分け方と称する様々なノウハウが拡散されてきました。
代表的な言説が「パッケージ バーコード 見分け方」です。「バーコードの端の線の太さが当たりだけ違う」「イラストのガリガリ君の口の開き具合や歯の本数がわずかにズレている」「袋の裏面の圧着ギザギザの深さが異なる」といった、いかにもプロっぽい観察眼を装った情報です。
結論から述べると、これらの見分け方はすべて完全なデマです。製造工学の観点から検証すれば、その理由は明白です。
赤城乳業の近代的なアイス製造ラインでは、まず巨大な凍結槽でアイスが成型され、そこに無地の木製スティックが機械で高速挿入されます。当たり棒は製造ラインの初期段階で混入されるか、機械制御で一定の比率で印字・挿入されます。一方で、外装のフィルムパッケージは外部の印刷工場で巨大なロール状(数万〜数十万個分)として印刷され、工場に搬入されて高速自動包装機でアイスを包み込みます。
つまり、「中身の棒に当たりが印字されているか否か」と「外側の包装フィルムの印刷ロット」の間には、機械的な連動性が一切存在しません。パッケージの印刷ズレやバーコードのインク溜まりは、単なる工業製品の許容誤差(公差)に過ぎず、中身が当たりであることの証明にはなり得ないのです。人間の脳が偶然の一致に意味を見出してしまう「確証バイアス」が、ネット上で都市伝説を増幅させた典型例と言えます。