日本のサッカーファンにとって、メキシコ代表は常に「高く、分厚い壁」として立ちはだかってきました。過去のA代表対戦成績を振り返ると、日本のわずか1勝(1996年キリンカップでの3-2)に対し、メキシコは6勝。直近の2020年オーストリア遠征での親善試合でも、日本は前半に決定機を作りながら決めきれず、後半にメキシコが一瞬のギアチェンジでヒメネスとロサノに連続ゴールを許して0-2と完敗しました。
さらに記憶に新しいのが、東京五輪(2021年)の3位決定戦です。銅メダル獲得を期して戦った若き日本代表に対し、立ち上がりからファウルすれすれの激しいコンタクトと狡猾なポジショニングで主導権を奪取。セバスティアン・コルドバやアレクシス・ベガらにゴールを割られ、1-3と力負けを喫しました。
日本代表の歴代指揮官や選手たちが証言するように、メキシコは「相手のリズムを崩す老獪さ(マリーシア)」と「勝負どころでの決定力」において世界屈指のレベルを誇ります。アギーレ監督自身が日本サッカーの長所と短所を知り尽くしていることも含め、今後テストマッチやW杯本番で再戦が実現した場合、日本にとって極めて厄介な試練となることは間違いありません。