音楽プロデューサーとしての才能に加え、照實氏の真骨頂と言えるのが卓越したビジネス感覚と権利マネジメントです。宇多田ファミリーのマネジメントを一手に担う有限会社U3music(現・株式会社U3music)を設立し、楽曲の原盤権や著作権の管理を徹底しました。
メガヒットを連発するアーティストの多くが大手芸能事務所に所属し、利益の多くを事務所に配分する日本の構造に対し、U3musicはインディペンデントに近い形で権利を自社保有しました。これにより、宇多田ヒカルのCD売上やストリーミング再生、カラオケ印税、タイアップ料などによる莫大な利益が適正に還元され、その資産規模は数十億円から100億円規模とも推計されています。
かつてのアメリカでの活動期には、藤圭子さんの莫大な現金持ち出しが米空港で差し押さえられるといったトラブルも経験しましたが、照實氏は権利ビジネスの重要性を誰よりも熟知しており、娘が終生安心して創作活動に専念できる強固な経済基盤を築き上げました。