作中最大の敵対組織として暗躍した暁(AKATSUKI)。彼らは単なる悪辣な犯罪者集団ではなく、忍五大国の覇権争いが生み出した「被害者」であり、歪んだ理想を掲げた哲学者たちでもありました。暁メンバー一覧と能力を紐解くと、それぞれが規格外の異能を有していたことが分かります。
リーダー格であったペイン(長門)は、三大瞳術の最高峰「輪廻眼」を操り、斥力と引力を支配する神羅天征・万象天引で木ノ葉隠れの里を更地に変えました。彼が掲げた「圧倒的な痛みを世界に与えることで、恐怖による抑止力を生み出し平和を維持する」という論理は、現実世界の国際政治における核抑止論と完全に重なり合います。
組織のブレーンとして動いた小南の紙忍術、不死身の肉体を誇る飛段と心臓を奪い続ける角都の「不死コンビ」、芸術を爆発と言い切ったデイダラ、傀儡術の極致たるサソリ、尾獣並みのチャクラを有した干柿鬼鮫、そして「月の眼計画」を主導したうちはオビト。彼らはいずれも、国家(里)という共同体から疎外され、心に深い空洞を抱えた者たちでした。その異能の根底には、既存の忍システムに対する強烈なアンチテーゼが存在していたのです。