冷やし中華にマヨネーズは邪道?かける地域の境界線と発祥の真相を徹底調査

冷やし中華にマヨネーズは邪道?かける地域の境界線と発祥の真相を徹底調査

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冷やし中華特有の黄色く縮れた中華麺には、かんすい由来の独特な風味とコシがある。氷水でしっかりと締められた麺は冷たく、そのままでは油分を含まない醤油ダレを弾きやすい。

そこにマヨネーズが介在するとどうなるか。適度な粘度を持ったマヨネーズがタレと一体化し、麺の表面にしっかりと絡みつく「ソース」の役割を果たす。ひと口すするごとに、麺の弾力とともに芳醇なコクが口いっぱいに広がる仕掛けだ。

さらに、紅生姜の辛みやキュウリのみずみずしさが、マヨネーズの油っぽさを適度にリセットする。からしの刺激的な辛さとはまた異なる、重層的な味わいのグラデーション。一度このバランスに慣れてしまった舌にとって、からしと醤油ダレだけの冷やし中華が「どこか物足りない、あっさりしすぎた麺」に感じられてしまうのも無理はない。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。