SNSやネット上の掲示板、Q&Aサイトを精査すると、「憧れのアフタヌーンティーに行ったものの、予想外のトラブルで気まずい思いをした」というリアルな体験談が散見されます。現場のホテルスタッフや利用者の証言をもとに、現場で起こる疑問の実態を浮き彫りにします。
最も多く寄せられる悩みが「ボリュームが多くてどうしても食べきれず、残してしまった」という事態です。これに関連するアフタヌーンティー食べ残しのマナーについて、ある外資系ラグジュアリーホテルのアシスタントマネージャーは次のように語ります。
「アフタヌーンティーは、もともと貴族がお客様を『食べきれないほどの贅沢なもてなし』で迎えた名残があり、全て完食しなければ無礼にあたるというルールはありません。食べ残すこと自体は決してマナー違反ではありませんが、皿の上を散らかしたまま席を立つのではなく、食べ終えたナイフとフォークを揃えて皿の中央に置くサインを示していただければ、スタッフはスマートに片付けを行います」(都内ラグジュアリーホテル・料飲部門担当者の証言)
なお、衛生管理および食品衛生基準の観点から、生菓子やサンドイッチの持ち帰りは原則として不可としている施設が9割以上を占めます。個包装された焼き菓子などを除き、無理にドギーバッグを要求することは避け、会場内で味わえる範囲を美しくいただくのが大人の配慮です。
もうひとつの懸念材料であるアフタヌーンティーのドレスコードについても、ネット上で過剰に恐れられている傾向があります。基本は「スマートカジュアル」の指定が主流です。男性であれば襟付きのシャツやジャケットにスラックス、女性であれば清潔感のあるワンピースやブラウスにきれいめのスカート・パンツスタイルが適しています。極端な露出、破れたダメージジーンズ、スポーツサンダルやビーチサンダルを避ければ、必要以上に身構える心配はありません。