中濃ソースが手元にないとき、最も手軽かつ完成度が高い組み合わせが「ウスターソース 1 : トマトケチャップ 1」の比率です。
なぜこの2つを混ぜるだけで中濃ソースになるのか。その理由は調味料の成分構造にあります。日本農林規格(JAS)におけるソース類の分類基準では、原材料の野菜・果実の配合割合や「粘度(とろみ)」によって明確に区別されています。
ウスターソースはサラサラとした低粘度でスパイシーな香辛料と強い酸味が特徴ですが、単体では揚げ物などに絡みにくい弱点があります。そこにトマトの濃厚な旨味・甘み、そしてペクチンによる自然なとろみを持つケチャップを加えることで、中濃ソース特有の「スパイシーさ×程よい粘度×フルーティーな甘み」が見事に調和します。
計量スプーンを使う場合は、大さじ1の中濃ソースを作りたいなら「ウスターソース大さじ1/2+ケチャップ大さじ1/2」を小皿でしっかり混ぜ合わせるだけです。洋食店や食品開発の現場でも、コク出しの即席ブレンドとして広く重宝されている鉄則の配合です。