Super Takumar 55Mm F1.8徹底解剖!前期後期の違い

Super Takumar 55Mm F1.8徹底解剖!前期後期の違い

今注目を集めている Super Takumar 55Mm F1.8徹底解剖!前期後期の違いについて、主要な情報を分かりやすく掲載しています。

Super Takumar 55mm F1.8を購入するにあたって、ネット上の掲示板やフリマアプリで最も議論されるのが「前期型」と「後期型」の判別です。外見は一見すると非常によく似ていますが、光学ガラスの素材、コーティング技術、鏡胴の細部仕様は明確に異なっており、吐き出す絵のキャラクターも別物と言って過言ではありません。

それぞれの決定的な違いと見分け方を整理したデータが以下の通りです。

項目詳細・数値データ一般的な基準・相場編集部の見解・評価製造年代とレンズ構成前期型:1962年〜1965年頃(5群6枚)
後期型:1965年〜1971年頃(5群6枚・新設計)オールドレンズ黎明期〜全盛期構成枚数は同じだが、後期型は硝材に放射性物質を配合し収差を大幅に改善した。アトムレンズ(トリウム)採用前期型:不使用(完全無色ガラス)
後期型:後玉群に使用(経年による黄変あり)60年代後半の高屈折率ガラスの主流発色のクリアさなら前期、中心部のシャープネスと解像力重視なら後期に軍配。絞り環・A-M切り替え表記前期型:F値開放側の右側に「Auto-Manual」レバー
後期型:「Auto-Man.」表記、F16側にレバー外観上の最も確実な判別基準ネットオークション等の画像判断では「A-Mレバーの印字フォントと位置」が最重要。虹色フレアの出現傾向前期型:極めて出やすい(円形サークル状)
後期型:出やすいが、前期より黄色みが強く出がち単層モノコーティングの反射特性いわゆる「インスタ映え」する綺麗な虹の輪を求める愛好家は前期型を熱望する。2026年現在の中古相場前期型:10,000円〜18,000円
後期型:6,000円〜11,000円流通量は後期型が約7割、前期型が約3割玉数の少なさと黄変がない点から前期型のプレミアム化が進んでいる。

前期と後期の違い見分け方の実践において、最も信頼性の高いチェックポイントは「絞りリングの指標と数字の並び順」、そして「後玉のコーティング色と硝材の黄変度合い」です。

前期型はレンズを構えたとき、ピントリングの距離目盛りの下に位置する絞り指標において、F値が最小(開放F1.8)から右側へ進むにつれて絞り込まれていくクラシカルな配置をとっている個体が多く見られます。また、マニュアル/オートの切り替えスイッチが「Auto / Manual」とフルスペルで刻印されている点も前期の特徴です。一方の後期型は、量産効率と操作性の規格統一が図られた結果、「A / M」あるいは「Auto / Man.」と簡略表記され、指標のレイアウトも近代化されています。

さらにレンズ単体を白いコピー用紙の上に置いて真上から覗き込んだ際、透明なクリアガラスのままなら前期型、全体が琥珀色やウイスキーのような茶黄色に濁って見える場合は、後期型のアトムレンズであると即座に断定できます。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。