知恵袋やSNSのコミュニティを調査すると、「Word無料版で作業していたら思わぬ壁にぶつかった」という嘆きが定期的にトレンド入りします。中でも圧倒的多数を占めるのが、「Word無料版で印刷できない理由がわからない」「相手に送ったら文字の位置がズレて怒られた」という現場トラブルです。
なぜブラウザ版Wordから直接きれいに印刷できないのか?
多くのユーザーを混乱させるのが、印刷ボタンを押したときの挙動です。有料版のデスクトップアプリであれば、画面そのままの状態でプリンターから出力されます。一方、無料のブラウザ版Wordでは、「一度サーバー側でPDFファイルに自動変換してから、ブラウザの機能で印刷する」という二段階のプロセスを踏みます。
この変換処理の段階で、端末側の独自フォントが代替フォントに置き換わったり、ミリ単位の余白設定が狂ったりして、行末の文字が次の行に送られる「レイアウト崩れ」が発生します。「画面では綺麗に1ページに収まっていたのに、印刷したら2ページ目に1行だけはみ出た」という失敗は、無料版特有の仕様による典型例です。
タブレット版Wordアプリの評判と「画面サイズ10.1インチ制限」の洗礼
iPadやAndroidタブレットでの作業を想定している人も注意が必要です。App StoreやGoogle Playで無料配布されているWordアプリは、ダウンロード自体は誰でも行えます。しかし、マイクロソフトのライセンス規定により、「画面サイズ10.1インチ以下のデバイス」でなければ無料で新規作成・編集ができません。
無印iPad(10.9インチ)やiPad Air(11インチ)など、現在主流のタブレット端末の多くは10.1インチを超えています。これらの中型〜大型タブレットにアプリをインストールして開いても「閲覧専用(ビューアー)」としてしか機能せず、キーボードを叩いて文字を打ち込もうとした瞬間にMicrosoft 365の有料課金画面が立ち上がります。購入前に自分の端末のディスプレイサイズを確認しておかなければ、無駄足を運ぶことになります。