1989年のデビュー以来、LINDBERGは日本の音楽シーンに新しい風を吹き込んだ。特にフジテレビ系ドラマ『世界で一番君が好き!』の主題歌となった「今すぐKiss Me」は、オリコン年間シングルチャート上位にランクインし、時代のアイコンとなった。当時の音楽メディアは彼らを「元気を与えるバンド」と称したが、その原動力となっていたのは他でもない、小柄な体から発せられるパワフルなボーカルと、誰もが共感できる等身大の歌詞だった。
当時のJ-POPシーンはバンドブームの全盛期。多種多様なグループがしのぎを削るなかで、ポップでありながらロックの疾走感を失わないサウンドと、ボーカル・渡瀬マキの親しみやすいキャラクターは群を抜いていた。少年っぽさを残したファッションや軽快なステージングは、同世代の女性たちにとっても大きな憧れの対象となったのだ。