夜間の住宅街やキャンプ場で「女性が叫んでいるような異音が聞こえる」と通報が寄せられる事例がありますが、その多くはフクロウ類の威嚇や警告の叫び声です。
特に世界中に広く分布し、近年飼育や保護でも話題になるメンフクロウの威嚇鳴き声は強烈です。彼らは一般的なフクロウのような「ホーホー」という声を出さず、「シューッ!」「ギャアアアッ!」という耳をつんざく金属的なスクリーチ音(金切り声)を放ちます。暗闇でこの声に遭遇した人間がパニックを起こすのも無理はありません。
さらに切迫した危機に直面したフクロウ類は、喉から声を出すのではなく、嘴(くちばし)を上下に高速で打ち鳴らす「カチカチ」「パチパチ」というクラッキング音(嘴鳴らし)を発します。
このクラッキングは「これ以上近づけば攻撃する」という最終警告です。翼を大きく広げて体を2倍近くに見せながらカチカチと音を立てる行為は、ヘビの威嚇音や猛獣の牙を模した防衛本能であり、山林や飼育現場でこの音が聞こえた際は速やかに距離を取る必要があります。