今回の事故について、高速道路の交通安全に詳しい専門家は「トンネル内での火災発生時に起こりやすい典型的な二次災害」と指摘する。トンネル内は閉鎖空間のため、火災の煙が短時間で視界を奪い、後続車が前方の停止車両を認識できずに追突するケースが後を絶たない。
実際、2012年に中央自動車道・笹子トンネルで発生した天井板崩落事故以降、高速道路トンネル内での非常時対応マニュアルは大幅に見直されたが、それでも多重事故のリスクは残っている。甲南トンネルは全長約2.2kmの比較的長いトンネルで、換気設備も設置されているが、火災発生時の煙の拡散速度は想定以上だった可能性がある。