SNSやネット掲示板などでは、「中露朝は強固な同盟であり、まもなく日米と第三次世界大戦を始める」といった極端な言説が散見されますが、これは国際政治のリアリズムを見誤った誤解です。
歴史的に見ても、中露間には中央アジアにおける影響力争いや極東領土を巡る潜在的な不信感(中ソ対立の記憶)が根強く存在します。また、北朝鮮にとっても「中国への過度な従属」から脱却するためにロシアを利用している側面が強く、ロシアが衰退すれば再びパワーバランスは変動します。
3カ国を結びつけているのは共通のイデオロギーや揺るぎない信頼ではなく、「アメリカ主導の国際秩序への対抗」と「短期的な軍事・経済的利害」という極めて功利的な打算(便宜的連帯)に過ぎません。したがって、相手の弱みを見ればいつでも足元をすくい合う脆さを内包している点が、この三角関係の本質です。