成田空港で満足のいく食事にありつくための第一原則は、各旅客ターミナルの構造と店舗配置の思想を把握することにあります。航空会社ごとにターミナルが物理的に離れているため、行き当たりばったりで移動することは命取りになりかねません。
成田空港 第1ターミナル レストランフロア(4階・5階)は、ANAやスターアライアンス加盟各社が発着する伝統的なフラッグシップ空間です。落ち着いた内装の和食専門店や天ぷら、老舗とんかつ店が軒を連ねており、長時間のフライトを前に「最後の日本食」をじっくり味わいたい出張客やシニア層に最も適した環境が整っています。
対照的に、JALやワンワールド系が主体の成田空港 第2ターミナル グルメは、見学デッキ階に位置する開放的なダイニングゾーンに加え、出国審査後の制限エリアにおける変革が目覚ましく進みました。かつて「制限エリア内は軽食しかない」と評された成田の常識を覆し、都内の行列店を誘致した近代的なフードコートが国際線利用者から圧倒的な支持を集めています。
そして、格安航空会社が集う成田空港 第3ターミナル フードコート(2階)は、日本国内の空港でも屈指の座席数(約450席以上)を誇るメガグルメゾーンです。ここでは高級感よりも「提供スピード」「コスパの高さ」「早朝対応」が最優先されており、深夜便明けや始発便を利用するバックパッカーから家族連れまでがひしめき合う、活気あふれる巨大ベースキャンプとなっています。