ネット検索で「25 日間 天気 予報 東京」と入力すると、米国の気象会社AccuWeather(アキュウェザー)などを筆頭に、約1ヶ月先までの日別予報を提供する海外サイトが上位に表示されます。毎日ごとの天気マークや最高気温・最低気温、降水確率が精緻に並んでいるため、あたかも気象衛星が1ヶ月先の雨雲の動きまで捉えているかのような印象を与えます。
取材班が気象予報士や大気科学の研究者に確認したところ、東京における25日先のピンポイント予報が当たる確率は、実質的に30%から40%程度に留まることが判明しています。この数値は、過去数十年間の気候データから「東京のその時期は平年的に晴れやすいか、雨が降りやすいか」を機械的に当てはめた確率(気候値)とほぼ同水準です。つまり、コインを投げて裏表を予想するのと大差ない精度と言わざるを得ません。
海外サイトが25日間や45日間といった超長期の日別予報を提供できる裏には、気候統計モデルの存在があります。米国海洋大気庁(NOAA)などの全地球規模の長期予測モデルから得られる大気循環の大まかな傾向に対し、過去30年以上の東京の気象統計データをアルゴリズムで掛け合わせ、もっともらしい日別の数値として自動出力しているのが実態です。決して「25日後の東京上空に気圧の谷が通過するから雨」と観測・予測しているわけではありません。