顔がカーッと熱くなった際、インターネット上の不確かな情報を鵜呑みにして誤った行動をとると、取り返しのつかない肌トラブルや症状の悪化を招く危険があります。特に以下の3つの誤解には注意が必要です。
誤解1:氷や保冷剤を肌に直接当てて冷やすのはNG
熱いからといって凍った保冷剤を直接頬に当てると、肌は凍傷寸前の強い刺激を受けます。冷やされた瞬間は一時的に血管が収縮しますが、刺激から皮膚を守ろうとする生体防御反応が働き、保冷剤を離した直後にリバウンドとして血管が急激に拡張します。結果として、冷却前よりも強い熱感と赤みをもたらす原因になります。
誤解2:「たかが体質」と放置すると酒さが不可逆的に進行する
「昔から赤ら顔だから」と諦めているケースの中に、前述の皮膚疾患である酒さ(しゅさ)が隠れている例が多発しています。酒さは初期の「紅斑期」であれば適切な外用薬でコントロール可能ですが、放置すると毛細血管がミミズ腫れのように浮き出る「毛細血管拡張期」や、鼻がコブのように盛り上がる「鼻瘤(びりゅう)」へと進行し、治療の難易度が跳ね上がります。
誤解3:上半身だけを冷房の風に当てるのは逆効果
オフィスなどで顔が熱いからと卓上扇風機で顔面だけに強風を当て続ける行為も避けるべきです。顔の皮膚表面が過度に乾燥してバリア機能が低下し、炎症を助長します。また、下半身が冷えたまま上半身だけを冷やしても、自律神経の混乱を助長し、冷えのぼせの改善方法としては完全に逆効果となってしまいます。