昭和から平成にかけて大規模に進められた多摩ニュータウン開発事業。周辺の住宅地開発が進む一方で、かつての里山環境を奇跡的に手つかずのまま残したのが、この都市自然公園という形態だ。
単に遊具を配置した一般的な公園とは一線を画す。元々ここにあった谷戸の地形や水系、雑木林の生態系をそのまま活かした保全手法は、近年の観光・造園産業においても「都市と自然の共生モデル」として国内外から高く評価されている。人々の近代的な暮らしと自然豊かな生態系が隣り合わせで共存する背景には、歴史の知恵と保全への情熱が詰まっている。